「だ〜んちょ!」

いきなり不躾に眼前に現れた少女はふくれっ面で尋ねてきた。



「明後日がなにかわかってますよね??」









  〜Very 苦しみます〜



「さあ・・・?もしかしての誕生日とか?」

分厚すぎだろと思うような古書から目を離さずに感情もこめず聞き返す。


「アホゥ〜〜!!ばか〜〜〜!!団長の大間抜け〜〜〜!!!!
 明日の仕事休んでやる〜〜〜〜〜!!!」




イキナリ叫びながら念を発動しようとするに焦ってクロロは制止した。


「クリスマスだろ!好きにしろ!もともと明日の仕事は俺とシズクとフェイタン、後は暇な奴しか
 来なくていいって言ってただろ。やる気が無いならとっとと帰れ。もっともクリスマス本番の明後日
 はみんなそれぞれ帰るしな。」




そう、今回の仕事は明日明後日とヨークシンで行われる一大クリスマスイベントが狙いだ。
オークションやパーティーが行われ、街中がイベント会場になる。


狙いはヨークシンの大通りに飾られるツリー。その一番テッペンの星だそうだ。

何故そんなもの取るのかはわからないが用があるのはその星の飾りの中身らしい。




「やる気無くはないよ!ちくしょう!みんなでクリスマス(イヴ)パーティーしたかっただけだぃ!!」



近くにあった燭台を蹴飛ばしながらシズクの部屋へ向かった。

(扉を閉める直前団長見たら倒れた燭台をいそいそと立ててるのが見えた)

















「って結構すくないんだな〜・・・参加メンバー・・・」



今居るメンバーは私含めて半分ほどらしい。
シズク、フェイタン、シャルナーク、ノブナガ、フランクリン、ヒソカ。











・・・・












ひそか??













「・・・ねえシズクちゃん。なんでヒソカ居んの?」


「なんか楽しそうだから来たらしいよ。フェイタンなんかムカつきすぎて自分の部屋に篭っちゃったし。」



シズクちゃんは気になんないのかなー?抜けた奴がきてるってのに。




とりあえずヒソカに絡まれないうちにフェイタンを慰めにでも行きますか。
(ついでにクリスマスパーティーを布教しますか)









私は意外とフェイタンには気に入られてるほうだと思う。

そして私も結構彼が好きだ。
時々本を貸してくれたり(字読めないけど)、「お前弱いから」と言って剣の使い方とか教えてくれたり。

でも、



今ちょっとうんざりしてます。












「違うか?。」


「ぜんっぜん違う。ちゃんとした知識なしに行動に移さないで。」


今私が居るのはフェイタンの部屋。別名「地獄」



彼は物凄い勘違いをしていたらしいく今なぜか私は拷問中。








「何故ネ。12月25日のイベント言たらクルシミマスじゃないのか?」
違う!

「クルシミマスじゃない!く・り・す・ま・す!親しい人とプレゼント交換したり豪華な食事したりして
 夜にはサンタさんがやって来てプレゼントを枕元においてくれる日!!」


「・・・?勘違いじゃないか?。血塗られた紅い服の爺さんが夜中苦しみを子供に教えて回る
 日じゃなかたか?」

そんな日在ったらやだよ!祝いたくない!!
ってか誰にそんなネジクリ曲がった話聞いたの!?






数分間じっくり説明したらフェイタンはやっと解放してくれた。


「フン。そんなので喜ぶのは子供だけね。下らない。」












いいさ、いいさ。
フェイタンなんか知らない!!
と言ってフェイタンの部屋を飛び出した。


飛び出す直前フェイタンの口が“やっぱりガキね”と言っているように見えた。









「シャル〜〜〜!クリスマスパーティーしよ〜よ〜!」

一番話して分かると思われるシャルはこのアジト唯一の通信機器の前でカタカタやってた。

「ぇ〜。やだよ。めんどいし、しかもそんなんで喜ぶのくらいだよ?誰もやりたがらないよ。」





なんでそんなにお祝い嫌いなの!しかも祝うって言っても缶ビール飲むだけなんて私参加できない
じゃん!!(酒が飲めないタチ)


と叫んで(もう恒例)部屋を飛び出した。

シャルはぽりぽりと頭をかいてため息をついた。
「なんでイエス=キリストの誕生日なんか祝ってやりたいんだろ?」














「ふ〜らんくり〜ん!」
一見厳つい彼。
でも実は思いやりに溢れるお兄さん!


「あぁ?なんだ。イツに無く気持ち悪い声出して。」

うぐ。

「・・・フランクリン!お願い!クリスマスパーティー開こう!んでシズクちゃん誘うんだ!!」

一気に言った。

・・・・聞き取れなかったのかフランクリンから返事はない。

「・・・もしも〜し・・・」

「ぷ。」

ぷ。!?ちょっとボーリングしてる人っぽく見えるってネタ!?


。そんなんしても無駄だって。みんなくだらながるだけだって。諦めな。」
優しく諭すような口ぶりで頭なでながら言わないでよ!フランクリンぱぱ!!(ぇ










くぅ・・・。望みの綱は切れたのか!?(ノブナガはの中で論外らしい)

結局は振り出し(自分の部屋)に戻った。


「クリスマス祝うのってそんなに変なのかな〜?」


「そんなことないよ♥」




今の独り言だったはずなのに・・・。


「・・・ヒソカ。何で居んの?ここアタシの部屋・・・・」



はクリスマス祝いたいのかい?」

いやはなしそらさないでよ。

そーよ。祝いたいよ。

と言ったら彼はピエロメイクバリバリの顔を近づけて微笑む。



「じゃあボクと祝お「ヤダ」


言い終わる前に言わなくてもいいじゃないかと言いながらヒソカはにたたき出された。










私はみんなと祝いたいだけなのに。理由なんてどうでもいい。キリストの誕生日だろうがシッダルタ
の誕生日だろううがなんでもいいの!


みんなと七面鳥たべてシャンパン(アタシはジュース)のんでケーキ食べて。
それでわいわい言ってジョークでも言って最後にプレゼント交換なんかしたらそれだけでいい。
紅い服のプレゼント袋ひっ提げた太っちょの髭なんか来なくていい。
みんなと楽しみたいだけなのに・・・・。














落ち込みながら24日の朝を迎えた。
今日はクリスマスイヴ。

いそいそと布団の中に潜り込みながら考える。


『あー。そういやもう仕事おわったのかな?オークション始まる前に盗るっていってたし。始まるの今
日からだし』



もう最悪だ。今日は寝て過ごそう。明日にはみんな散り散りになるんだろうな・・・・


ふて腐れながらゴワゴワする毛布に顔を埋めた。




























「よう。団長。昨日からの様子が変だがどうしたんだ?」
意外と女の子の微妙な変化を見つけてくれるノブナガ。

そんなノブナガに戦利品の山々に目もくれず直径50cmはある金色の星をクルクルと
弄ぶかのように見回しながらクロロは
「別にあいつが変なのは今に始まったことじゃないだろ。」
とか抜かしてます。

そして「そうか!」と納得してるノブさん。















昼。
そろそろお腹すいた。
昨日の昼から何も食べてないし。(クリスマスパーティーの布教に疲れて寝てしまった)

もぞっとベットから起き上がり部屋に持ち込んだ冷蔵庫の中の牛乳とパサパサになったサンドイッチ
をイッペンに流し込んだ。



ふいーっと息を付ながら外を眺めた。

外はイツになく寒そうな灰色の空。
でもこんな天気も嫌いじゃない。




ああ、なんで冬ってこんなに眠いんだろう。
冬眠する動物の気持ちが分かるような気がする。



そう思いながらまたうとうとと眠りについた。
















『そろそろいいかな?』


『まだ。もうチョイ右?』

『ううん。上に持ち上げて。』


ガタッ


なんか変な音が聞こえる。
夢?





『シーッ。もっと静かに!』





声も聞こえる。
シャルだ。




『団長。もう少しですから。』



シズクちゃん?



『おいシャル。お前が替われ。』



あ。団長。







『こっちは準備万端ね。早くしないと薬切れるね。』




フェイタンだ。(何の薬!?)






『終わったんならこっち手伝えよフェイ、フランクリン!!』



ノブナガ・・・








みんなの騒がしい声の中一人取り残されたように寝ていたことに気がつく。

・・・みんなで私のけ者にしてる・・・?
とかぼんやり考えていたら急に悲しくなってきて涙が流れた。


クリスマスイヴに一人で寝て過ごすなんて・・・
明日のクリスマス本番はみんな帰ってしまうし。



「・・・サンタクロースのばっかやろーーーー!!!」














「なに一人で騒いでるの??」

うひゃあ!!
勝手に入ってくんな!!


「ヒソカ!でてけ!!もうこっちくんな〜!!!」

泣き叫びながらとび蹴りかましたら急にフェイタンが入って止めた。

。なにバカやってるか。早く来るね。せっかくの料理がさめる。」


・・・・?










「あ。やっと起こしてきたんだ。意識大丈夫?」

「・・・シズクちゃん。何気にヒドイこといってない?」

起きたての人とはいえ意識大丈夫?はないだろう。ふつう。


「少し錯乱してるみたいだたけど大丈夫ね。量が多すぎたらしいよ。」

・・・なんの量・・・?







ヒソカに早くと言われながら手を引かれて普段私が『大広間』と呼ぶ広間に入った。




「・・・・!!」





「みんなで用意したんだ。みんなに礼を言えよ!」

ノブナガが照れながら私の背中をドンッと叩いた。(ちょっと強すぎて一瞬息が出来なかった・・・)




「昨日の夜みんなと話したんだ。の入団祝いも兼ねて特別にクリスマスパーティーをひらくこと
 にした。ついでにコレだけのメンバーじゃ寂しいから他メンバーにも声をかけた。」
クロロは素っ気無く業務連絡のように伝える。

「因みに言い出したの団長。」

「い・・・言わなくていい!」










「あ。ボノとコルが来たよ。」


「コル!こっちきてクラッカーのギャラリーフェイクお願い!」
「分かった・・・」



「ボノ。グローブ外したら?」
「・・・・」





「フィンクスも来たネ。」


「よぉ。なんか酒飲んで騒いだりするらしいな!!酒盗って来てやったぜ!」
「用意は出来てるけどまあみんな酒豪だしもっと必要かも・・・・」


「団長♣マチとカルトは来ないの?」
「マチはヒソカが居るから来ないらしい。カルトは家族でクリスマス会があるそうだ。」
「・・・イルミもクリスマス会出るのかな?」
「多分な。」
「強面のお父さんも?」
「知るか。」







こんなやりとりも可笑しくて嬉しくて。
また涙が流れる。











「「「「「「「「メリークリスマス!!!」」」」」」」」









































後日発覚したのですがフェイタンに間違った知識を植えつけたのはヒソカでした。
そのお話しは

※なんか意味分かりませんが・・・




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